岩黒山・手箱山・筒上山(2012/09/02):8の字周回
土小屋といえば石鎚山に最も手軽に登ることのできるルートの登山基地ということになりますが、そこからあえて石鎚の方に登らずに東南方向に足を伸ばし、まずは岩黒山をピークハント。その後、南進。県境から高知県側に足を伸ばして手箱山へ。ターンして筒上山に登り、北尾根を下って、そのまま土小屋へと戻ってくる。前から気になっていたこのルート。思い立って周回してみることにしました。キレンゲショウマにテバコモミジガサに、花期をビミョーに外しての8の字周回です(苦笑)。なお、後述しますが、今回の山行では、自分的山史上最大のチョンボを犯しました。乞うご期待!
それともう1点。今回のエントリーは長くなってしまいましたが、あえて2つに分割したりはしませんでした。お時間のある時にお読みいただければ幸いです。
M山市を朝5:30頃に出発して、国道33号〜面河〜石鎚スカイライン経由で土小屋登山口に7:30頃到着(ちなみにスカイラインの開門は7:00です。僕の車は7:03くらいに門を通り過ぎました)。スカイラインを運転している時は、堂ヶ森〜二ノ森〜西冠〜石鎚にかけての稜線が本当に綺麗で、ついついよそ見したくなるのをこらえながら運転。しかし、土小屋についてみるとめぼしい山には早速雲がかかり始めていました…。もちろんこの山域の盟主・石鎚山にも…(↓)
石鎚への登山口に近いエリア(↓)。既に少なからぬ車が止まっていました。さすがにこんなにたくさんの車が開門7:00の石鎚スカイラインを使ってアクセスしてきたとは考えにくいですねぇ。ということは、四国の山1年生の僕は詳しくないけれども、長沢貯水池方面からよさこい峠に登ってくる道、あるいはそれこそ旧寒風山トンネルから瓶ヶ森林道を使って登ってくると、もっと早く土小屋に到着できるということ? まぁ山中で泊まっている人たちの車かもしれませんが…
100mくらい離れたところにある駐車場(↓)。僕はこちらに停めました。この時間帯ならまだまだ余裕ですね。ご参考までに。
売店の中に登山届を書くところがあったので、持参した登山届を提出してから登山開始です。単独行なのでいつもより慎重に。気温は18度。涼しいです。
岩黒山方面への登山口(↓)。この道は道なりに行くと、岩黒山に直登せずに、南西斜面をまいて丸滝小屋方面にトラバースしてしまいます。
ほんの50mほどで岩黒山に登る道との分岐があったので左折(↓)。
暫く登ると、左手からもう1つの岩黒山登山道が合流してきました。どうも僕がとりついた登山口以外に、瓶ヶ森林道に数十mくらいはいったところからとりつく登山道があるようです。合流点から上は笹天国です(↓)。うーむ…、通常装備で行くと笹についた露でパンツが濡れる予感…
出鼻をくじかれる形ではありますが、ここでレインウェアの下側を履くことにしました。
東予〜西条にかけての海岸が見えています。こうやってみると工業都市って感じですね(↓)。
これはレインウェアの下を履いて正解だわ〜
石鎚(右)にも二ノ森(左)にも雲がかかっちゃってます…(T0T)
気持ちのいい森の中をゆっくりと高度をあげていきました。
瓶ヶ森です(↓)。雲がジャマです。でもこの写真だけでも愛媛を代表する秀峰だということは十分わかりますね。
そして登山口から50分ほどで岩黒山頂に到着(↓)。山頂では一輪のリンドウが待っていてくれました。
この日はどうも高知側からガスが湧いてきているようです(↓)。これからさらに高知側に足を延ばします。一抹の不安を感じつつも山行続行。
少し下ると尾根伝いに丸滝小屋をめざす道と、右折して下り土小屋〜丸滝小屋間のトラバース道(「横道」)に下りる道との分岐に差し掛かりました(↓)。ここでは尾根伝いを選択。
ぬかるみはあるわ…
笹漕ぎはあるわ…
変な色のクモはおるわ…
…で、若干ペースを落としつつ、岩黒山から35分かかって丸滝小屋に到着(↓)。うっかり小屋左手の鳥居の道に入っていってしまいそうになるのですが注意ですよ。
鳥居の左手に筒上山方面への道があります(↓)。ちゃんと案内表示もあります。
この道は、丸滝小屋〜筒上山の稜線の東側斜面をトラバースするようにして南下していく道です。木道や鉄の歩道が整備されており、割と楽に南進できます。
気持ちの良い道が続くので、筒上山北尾根経由で筒上山に登る道との分岐(山と高原地図的に言うところの「鞍部」)を見逃してしまいました。この日は手箱の方に先に登ってから筒上山に向かうつもりだったので、そのまま進んで問題ないわけですが、なんかちょっと悔しい…
小さな沢を横切るところで、ハガクレツリフネソウ(?)の群生を発見。少し得した気分。
秋の気配も漂ってます。
こういう感じの森、大好きです。皿ヶ峰でもこういう光景には巡り会えますが、この山域ではこれがずっと続くのです(↓)。
赤いヘビ(↓)。全然逃げない…。こいつは何蛇なんでしょう? 毒持ってる?
テバコモミジガサも花期が終わってしまっています(↓)。
このあたりは名前わからず…(↓)。誰か教えてください。
これも方々の山でよく見ますね(↓)。名前はわかりませんが…
石段で高度を上げていくと手箱越が近いというサイン。この石段区間手前の左手にキレンゲショウマの群生地があったようで、しかも後で手箱越で二言三言お話しした方のお話によると、まだギリギリ咲いていた株もあったとかなかったとか…。見逃してしまいました…
傾斜キツっ!
足をひっかけるところの面積が以上に少ない鉄階段を登りきると、今度は壮大なスケールの石垣がデ〜ンと登場。城かと思ったw
ここが手箱越。石垣の上にあるのは、どうやらとある宗教の道場らしいです。ちなみに道場の背後には特徴的な山容で知られる筒上山が映っています(↓)。ここは休憩適地です。ちょっとばかり休憩しました。
う〜ん、瓶ヶ森、やっぱり肝心なところが見えないなぁ…
「寺壁改修記念」だってさ。「寺壁」ってあの石垣のことかなぁ…?
手箱山方面への道に入ってすぐのところで右折するとトイレがありました。もちろんボットン便所ですが、ちゃんと陶器の便器が設置されているという意味では、山の中にしては比較的整備されている方かも…。まぁそれでも、山に初めて登った女子だったら使うのをためらってしまう程度には臭く、薄暗かったですけども…
手箱山方面にはこの鳥居をくぐって行きます(↓)。「手箱山大権現」と書いてあります。
少し高度を上げてから振り返ると、右奥にさっき登ってきた岩黒山、そして左手前に帰路で余裕があれば登る予定の筒上山(↓)。とくに筒上山の威圧感はパネェですね。
手箱越→手箱山はこれといったアップダウンはありません。手箱越まで歩いてきた勢いを使って惰性で歩きましょう。
しかし稜線に出るとやはり高知側からガスががが…(↓:なお、写真は筒上山方面を向いて撮影しているので、向かって左手が高知側)
しかし、ほんの一瞬だけ、岩黒山と筒上山の間から石鎚の鋭鋒が顔を出してくれました(↓)。
このアングルからだと筒上山の存在感が石鎚のそれを制してすらいるようにも思えますね(↓)。
手箱山が近づいてくる中で再びテバコモミジガサ(↓)。しかし、花期が終わりかけとはいえ、本家・本場でこの花を見ることができたというのは感慨ひとしおですね。
こちらはフウロ系の花っぽいことはわかるんですが、詳しい名前はちょっと…(↓)
相変わらず瓶ヶ森上部は見えませんが、瓶ヶ森林道が人工的なラインを山肌に刻みつけているのはわかりますねぇ…(↓)
手箱山山頂近くのヤマツツジ(シロヤシオとかかな?)の葉は色づき始めていました(↓)。
11:25、手箱山頂に到着(↓)。三角点については、ちょっと探してみても見つからないので「まいっか…」と思って帰ってきてしまいました。
手箱山の山頂は眺めがいいらしいですね。山と高原地図にも「眺望よい」と書かれています。しかし程よくガスって眺望が得られません。残念だなぁ…
山頂から東側に少し下ったところにシロヤシオの群落があるらしいじゃないですか。葉の色づき加減を偵察に行ってみようと思いました。
なるほどたしかにヤマツツジの群落が見えます(↓)。
しかし、そこに至るまでの道がご覧のとおりの笹道(↓)。しかもタイミングよくヘビも見かけてしまって、そういうの苦手なのでシロヤシオの偵察は諦めて手箱山頂に戻ってしまいました。
撮れたのは山頂から下ってすぐのところのコレくらい(↓)。サンプル数1じゃぁあまり参考になりませんが、まぁご参考までに。
東側から戻って手箱山頂広場をパシャり(↓)。山頂の広さを推し量るうえでの参考にしていただければ幸いです。
さて、手箱越に戻ります。うっとりするほどの綺麗さはありませんが、花もちらほらと散見されますね。秋の気配も…
このサイズのカエルもよく見かけました(↓)。台高の薊〜あしび山荘〜伊勢辻山を周回した時以来ですね。久しぶり!
手箱山頂から35分くらいで手箱越に戻ってきました(↓)。
手箱越で休憩していると筒上山東側のトラバース道からおっちゃん・お姐さん混成の4人組が登ってこられました。冷たく冷えたフルーツに加えてチーズケーキまでごちそうになってしまいました。ありがとうございました! 四国の山はイイ! お忍び登山かもしれないので、念のためにいちおう全身モザイク処理しておきました〜
さて、ここから先が本日の核心部といえるかと思います。少なくとも事前の下調べ段階ではそう認識してここまでやってきました。というのは手箱越から筒上山に登るコースには鎖場があるのです。この鳥居をくぐって、いよいよそのコースに入ります(↓)。
5分ほどエッチラオッチラ登ると、今度は若干質素な鳥居がもう1つ登場(↓)。これをくぐった先が鎖場の始まりでした。
鎖場手前にどなたかの忘れ物がありましたよ〜
くだんの鎖場(↓)。こうやってみると大したことないように見えますねぇ…。まぁ実際大したことないんですけども。けれども、ナメてると痛い目に合いそうな鎖場です。
なるべく鎖に頼らずに登りたい、と思っていろいろと思案しながら登っていたら、核心部を抜けるのに10分もかかってしまいました(アチャー やっぱり、一部、鎖に頼り切ってしまわないと登れない箇所がありました。よくないこととはわかってはいるんですが…。写真は核心部を抜けてから下を見下ろしたもの(↓)。
鎖場をやりすごすと笹原の中、最後の登りです(↓)。
ここがまたヌメヌメしてそうな動物の宝庫でして、まずは先ほどのドデカガエルの色違い(↓)、
さらには登山道に出てきて休んでいるヘビを5匹ほどみかけました。先述の赤いヘビのように逃げないヘビだったら困りましたが、ここで出会ったヘビは全て僕が近づくと笹の中に隠れてくれたので、それはまぁ相対的には幸運でした。
高度を上げていくと祠が見えてきました(↓)。筒上山の山頂でした。
ここでコーヒーを淹れて大休止していると、さきほどの4人パーティが追いついてきました。手箱越の時点では手箱山まで足を延ばそうか思案していたようでしたが、足を延ばさずに筒上山に登って帰ることにされたようですね。ここに登ってくるまでに、やっぱりヘビをいっぱい目撃したようです。4人パーティは筒上山頂では小休止に留めて、先に北尾根の方に下っていきました。僕の方はもうちょっとゆっくりしてから下山を開始することにしました。
なお、4人パーティからおうかがいした豆知識。このあたりの山域はブトが多いので顔を覆うネットは必携品だよ、とのこと。おぉぉぉ〜、そうなのかぁぁ〜。今度買っておかなくては…
筒上山頂から丸滝小屋方面を眺めると、丸滝小屋の西南側がおそろしい断崖になっていることがよくわかりますねぇ…(↓)
1点補足。筒上山には北峰と南峰があって、僕が休憩していたのは北峰、そして三角点があるのは南峰だとのことです。北峰の頂上からみた南峰です(↓)。あろうことか、南峰の頂は踏まずに帰ってきてしまいましたorz 皆さんも気をつけてくださいね。
さて、13:46頃、筒上山頂(北峰)をあとにしました。さっきの4人パーティのリーダー格と思しきおっちゃん曰く、北尾根も笹漕ぎの連続らしいです。山と高原地図にも「笹漕ぎ」って書いてありますしね…。心してかからねば…
のっけからこんなんです…。先が思いやられます(↓)。
う〜ん、もうヘビがどうのこうのとか言ってられないww そんなこと言ってたら下山できない…
支尾根に迷い込みそうなポイントはこんな案内もあったりして(↓)、ありがたい限り。というか過去に遭難事件でもあったのかもしれないなぁ。
う〜ん、前言撤回。こっちが今日の核心部かも…w
下りで笹漕ぎというのは、実はけっこう危ない。うっかりすると支尾根に迷い込んでしまうということも往々にしてありそうですし、それに何より鬱蒼と茂った笹がその先にある崖を隠して見えなくしているということも往々にしてあると思います。踏み跡をはずしてコースアウトしそうになるというヒヤリハットが何回かありました。よくないこととは思いつつも、やはり赤テープにはかなり助けられてしまいましたねぇ。あれがなかったらもっと慎重に地形図等を確認しながら下りる必要があると思います。やっぱり筒上山には登山初めての人なんかを連れてこない方がいいですね〜
笹を漕ぎながら下っているとついにポツポツと雨が降り始めました。それでもまだ広葉樹の葉がさえぎってくれるのでそのまま下山していました。と、丸滝小屋〜手箱越のトラバース道に合流する手前で4人パーティに追いつきました。「鞍部」でトラバース道に合流するとほぼ同時に雨脚が強まり、4人パーティはザックカバーを装着しています。つられるようにして僕も装着。4人パーティはレインウェアの方は羽織らずにすたすた行ってしまいましたが、僕の方はさらにレインウェアの上も…と思ったら……
ない! レインウェアの上が無い! ついでに言うと中間着も忘れてくるという大失態! やってもうた! どちらも家で洗濯して干したままや! ><
するとなんですか? 私、(替えを1枚持っているとはいえ)Tシャツ1枚で山に来てしまったってことですか? 一番やったらアカンことやろ〜www
もう上半身は濡れるにまかせるしかない。身体を冷やさないように休止無しで土小屋まで歩くしかないけれども、かといって急ぎすぎて足を滑らせてケガとかいうのが最悪のパターン。絶対にケガはできない。まだ初秋とはいえ、この時期、この装備でビバークとかいうことになったらシャレにならない。まぁそれでもいちおう緊急時のことは頭に入れておく。ザックの中に入っている替えのウェアやバスタオルは何としても乾いた状態をキープしなくちゃならない。いざとなったら乾いた替えのウェア+エマージェンシーシート+ツェルトでビバークすることになる。何という罰ゲームww
と、まぁヤバさを感じると(少なくとも最初の内は)脳が活性化するんですね。いろんなことを考えながら歩いてました。
丸滝小屋の手前の登りで4人パーティがレインウェアを着こんでいたので、その横をすり抜けて先行させてもらい、丸滝小屋は一瞥だけして通過。岩黒山に登らずにトラバース道(「横道」)に入る。いつもだったら「快適なトラバース道」とか書くんだろうけど、水たまりがいっぱいで全然快適じゃない! 気がつくと登山靴の中にも水が入ってジュポジュポ言い出しているんだろうけど、その音も激しい雨やら沢水の流れる音でかき消される…。さらにトラバース道にありがちな小沢渡りの連続。「渡渉」というほどの大きな沢がなくて本当によかった!
もくもくと歩いていたら石鎚スカイラインを走る車の音が間近に聞こえるようになってきた。土小屋が近い。ペースをあげすぎないように注意しながら暫く歩くとほどなく見覚えのある分岐。出がけに岩黒山に取りついた分岐でした。そこからもうひとふんばりで土小屋のアスファルト道に到着。時計の針は15:15でした。タハハ、一安心だ。土小屋の食堂で食べたあったかい山菜うどんのおいしかったことと言ったら…
ちなみに、時間が前後しますが、往路で見逃した筒上山北尾根へ取りつく道はこんな感じです(↓)。手箱越方面を向いて撮影しています。右手に登っていくのが筒上山に取りつくルートです。
同じ所を今度は丸滝小屋方面を向きながら撮影するとこうなります(↓)。たしかに「鞍部」ですね。現在地を示す表示等とくにありませんので、丸滝小屋から筒上山北尾根経由で筒上山に登られる方はお気を付けください。
それとこの「鞍部」の北側にP1596というコブがあります。正規の登山道はこのピークの東側を木道や鉄の橋などでまいているのですが、P1596のピークを踏む旧登山道も踏み跡はいちおう残っているっちゃぁ残っているのでしょうか? 木の枝で通せんぼされてはいますが、たぶんここが旧登山道の入り口だと思いました(逆に言えば筒上山北尾根への入り口と間違えて登らないように要注意)(↓)。
↑この写真を撮ったあたりまではまだ余裕もあったのですが、これ以降、カメラを入れているサブバッグごとザックの中にしまってしまいましたので(よく考えると地図をこまめにチェックできなくなるのでそれはそれで危険だったかもなと家に帰ってから反省中)、一切撮影できていません。雨霧たちこめる原生林の光景もそれはそれで幻想的だっただけに残念ですね〜。
もっとも、たまには、綺麗な光景をカメラに頼らずに自分の目に焼きつけて帰るというのもアリかもしれないな、とも思いました。そういったことも含めて、グショ濡れにはなりましたが、いい経験ができたかも…。
そしてこのコース、歩きごたえもある良コースですよ。もっと眺めがよくて、花もたくさん咲いているシーズンにまた来たい、と心底思いました。
コースタイム
8:00 土小屋
8:50 岩黒山山頂
9:25 丸滝小屋
9:45頃? 鞍部
10:35-10:40 手箱越
11:25-11:35 手箱山山頂
12:10-12:30 手箱越
13:03-13:46 筒上山山頂(北峰)
14:27 鞍部
14:40 丸滝小屋
15:15 土小屋
富士山(2012/08/04-05)
えぇと…登ってきました、富士山。1ヶ月前に…。実を言うとその次の山にも既に登っているんですが、記事にするのにまだまだ時間がかかりそうです。気長にお待ちください。
さて、富士登山についてですが、まずは登る前に立てていた計画というか作戦のようなものについて説明しておきましょう。
夕方から徹夜で登る
シンプル! わかりやす〜い!
あ、でもこういう書き方だとやれ「山をナメたシロートの弾丸登山」とか言われて非難の対象になりそう…。いちおう小屋泊まりも検討したんですが、僕らなりにそれなりに熟考した結果が夜通し登山というわけなんです。このあたりの考え方としては、以下の記事が大いに参考になりました(↓)。
考え方の要点を抜き出すと、↓こういうことになります。
15時半になった。出発だ。山頂到着予定時刻は、翌日の朝4時。12時間以上を掛けて登る。なぜそんな長時間掛けて登るのかというと、理由は3つある。
一つ。早く登ると高山病になりやすい。急激に高度を上げると気圧の変化に耐えられなくなって高山病になりやすくなる。だから時間を掛けてゆっくり登る事にしている。特に8合目まで時間を掛けて登る。呼吸が乱れたら止まって整えるくらいのペース。
二つ。出来るだけ渋滞に巻き込まれたくない。富士山はご来光登山をする人がすごく多くて、時には9合目から山頂まで2時間かかる事もあるという。そんな渋滞に巻き込まれない様なペースを計算したらこんなスケジュールになった。
三つ。山頂に早く着きすぎると寒い。渋滞に巻き込まれたくないならちゃっちゃと登って山頂で日の出を待てばいいのだが、そうすると寒い。日の出前の富士山山頂は地獄の寒さなので、日が出るちょっと前に山頂に着くのがベストなのだ。渋滞に巻き込まれずに早く着きすぎない、というのが難しい。
これら三つを踏まえてスケジュールを計算すると、15時半出発朝4時到着という計画になった。
http://portal.nifty.com/2010/08/11/c/3.htm
ただし、15時半出発という所だけはマネできなかった。メンバーの仕事の都合上、吉田口への到着がどうしても16:00ちょい前くらいになってしまいますし、また、そこでいきなり登るということもせずに最低1〜2時間くらいは登山口で休んでおきたい(これも高山病対策)。登山口での休憩を優先すると、結果としては、出発時刻は18時になりました。
ちなみに、18時スタートだと渋滞に巻き込まれてしまいました。午前1時とか2時くらいになると8合目周辺の小屋あたりで仮眠をとっていた人たちが続々と登山道に這い出してきて、渋滞するんです。18時スタートだとその渋滞にもろに巻き込まれてしまいました(もっと早く登れる人だったら大丈夫だと思うけど…)。結果としては、「山頂でご来光」は無理で、吉田ルートの途中で日の出を拝むことになりました。その意味では、もう一度同じ趣旨・同じコースで登ることがあるなら、やはり15時半くらいのスタートを目指したいですね。今回の反省点の1つです。
さてさて、今回の富士登山メンバーは4人で組みました。僕とYちゃん。そしてYちゃんの友達のRちゃんとKさんの計4人です。僕以外の3人は大阪で集合してきますが、僕だけは前日に東京で用事があったので、富士山駅(旧・富士吉田駅)で合流することにしました。4人で組んだ意図は大別して2点。
- ↑上で紹介した記事にも書いてありましたが、富士山にグループで夜間登山すると途中ではぐれてしまいやすいそうなんです。Kさんの友達も一緒に登りたいと言っていたようですが、5人以上になると本当にはぐれやすくなりそうだなと判断して、申し訳ないけども今回は別行動ということにしてもらいました。
- 下山後、ひょっとするとタクシーを呼ぶかもしれない。それを考えると5人よりは4人の方がいい。
大月駅でJRから富士急行に乗り換えです。きっぷ売場は既に大混雑(↓)。
オランダ村特急を彷彿とさせる「フジサン特急」(↓)。満員でした。
富士山駅の(吉田口行きバスの)チケット売り場(↓)。
往復きっぷの割引率がすごいですね(笑)。そりゃぁこれくらいはやらなきゃいけないでしょう。反対側(富士宮ルートや御殿場ルート)とお客さんをとりあってますからね。
時間帯によってはこういう綺麗なバスがくるようです(↓)。僕1人だけなら乗れたんですが、Yちゃんたちがまだ到達していなかったのでこの便には乗れませんでした。
僕らが乗ったのはあんまり綺麗なバスではありませんでした(↓)。あっ、ちなみにこの時点で既に吉田ルートの登山口についています。15:54着なり。
それにしても吉田口(吉田ルート五合目)は完全に「観光地」ですた。
ここで高地への順応のために2時間ほど休憩します。さっそく腹ごしらえ。富士山カレーです(↓)。
僕らが吉田口に着いた時には上の方はガスっていて富士山の雄姿が見れませんでした。というか慎重派のわれわれとしては登山していいのか迷うようなレベルでした。が、しばらくするとガスが晴れてきて一安心。
モンベルの看板があるので見に行ってみたら、ちょっとしたブースがあるだけでした(↓)。
さてさて、十分休んだってことで18:00ちょい過ぎに出発です。
甲府の街でしょうか、大月の街でしょうか? 方角がよくわからないので判断できませんでしたが、雲の下の街でぼちぼち電気がつき始めています(↓)。
小一時間ほど歩いているうちにしっかり脇を閉めないとコンデジの写真がブレてしまう程度には暗くなってきました(↓)。
↑登山口(五合目)からこの分岐までは一端高度を下げるんですね。2200m台まで下ってます(↓)。
その後、10分程度でかなり暗くなってきたのでヘッデン装着。
気持ち悪い色の月がデ〜ンと出てました。
夜景がきれいなんですが、なかなかうまく撮れません(↓)。三脚を持って来ればよかったかもな〜。しかもこの日は花火日和だったらしく、計4ヶ所か5ヶ所くらいで打ち上げ花火を確認できました。うまくやればそういうのも何とか撮れるのかもしれませんね。
こまめに休憩をとります。
登山者の列(↓)。22時台でも十分すぎるほど人がいます。徹夜登山作戦の人も多いんですね。
閑話休題。はぐれ対策として先頭を歩くYちゃんのザックにクマ鈴をつけた。これはかなり有効。4人で登ってても、間に他の登山者に割り込まれちゃうことって何回もあったけど、そう遠からぬところでいつもYちゃんの鈴がチーン、チーンと鳴ってるので、安心感が違った。
そうそう。富士登山においてマスクは必携品です(↓)。溶岩が粉になったような砂埃が常に舞ってますので、ヘタするとぜんそくでない人すらもぜんそくのような症状が出るかも…。
ホタルイカの群れみたい…
これ何合目だったかな?(↓) たしか八合目だったかと思う。ここのラーメンなかなかおいしかったですよ。さて、この時点で午前4時ちょい前ですから、もう「山頂でご来光」は絶望的ですね。この日の日の出は4時半頃とのことでしたから…
ラーメンを食べ終えて食堂から出ると、もう東の空が明るくなってきていました。
日の出前の静寂感。昨年の9月に北アルプスに登った時もこういう感覚を味わえました。左奥の方に映っているのは八ヶ岳連峰でしょうか?
日の出と顔を同時に映すのは難しいですね。逆光だからね…。
万年雪というやつかな?
自衛隊さんたちも登ってきた!
みんな疲れてきました。無口に黙々と登っています。
しかしなかなか進みません…
日なたぼっこ兼仮眠(↓)。この日は明け方に8度まで冷え込みましたが、太陽が出て以降、ぐんぐん暖かくなりました。ちなみに、ここ以外に下の方で2度ほど仮眠をとってます。登り始めの時は大丈夫なつもりでも、みんな社会人ですから、やっぱり夜通し登ってると眠くなってくるわけです。渋滞に巻き込まれたのは出発が遅かったせいもありますが、仮眠・休憩の回数の多さのせいでもあります。
渋滞でなかなか進まないので、しびれをきらして下山用のブル道の方から登ってみることに。でもこれはたぶん失敗だった。1歩進むと半歩下がるような道でしんどかった…。悠々と下っていく人たちがうらめしいかったです(↓)。
正規ルートの渋滞(↓)。こうやってみるとカラフルで綺麗。一昔前だったら、登山者の渋滞の列はもっと地味なものだったんでしょうね。
7:26…。13時間半もかかってようやくお鉢のフチまで登ってきました(↓)。
お鉢の向こう側に剣ヶ峰(つまり富士山頂)が見えています。
さて、お鉢のフチを回るようにして、郵便局がある方(御殿場ルート・富士宮ルート下山口)へと移動します。
お鉢めぐり用の周回道は、富士山で稜線歩きっぽい感覚を味わえる数少ない区間ですね。もっとも、富士山の場合、眺めは申し分ないのですが、他の山並みが迫力をもって迫ってこないですねぇ…。
宝永山が見えてきた!(↓) 宝永山だって標高2700m弱あるんですよ。それがこんなに下の方に見えるとは…。
駿河湾も見えてきました(↓)。
写真ではわかりにくいですが、清水の三保半島も見えてきました(↓)。
右奥の1番高いところが剣ヶ峰です(↓)。あそこにはかつて測候所がありました。
郵便局周辺にやってきました。ほかに売店と神社があります。
あとトイレもあります(↓)。日本で最も高いところにある公衆便所ということになるんでしょうか。
Rちゃんは大丈夫そうには見えたけどけっこうバテていたらいく、もう剣ヶ峰まで行くのはしんどいとのこと。郵便局周辺で待っているとのことなので、お言葉に甘えてデックをザポさせてもらって最後のピークハントへ。空身は楽ですね〜。Rちゃんありがとう!
最後の急登はえげつなさそうですね…
Yちゃんはレインウェアをどこかでなくしてしまったらしいです。出発前日(金曜)深夜にそれがわかって「どうしよう…」ってなりました。僕が東京都某市のスポーツデポでモンベルのレインウェアを調達してきました。一番小さいサイズが男性用のSだったので、やぱりYちゃんにはちょっと大きいですね。
剣ヶ峰山頂には「日本最高峰富士山剣ヶ峰」と書いた石碑がたっています。が、この石碑の前で記念撮影するための長蛇の列ができていまして、まともに並ぶと1時間以上かかってしまいそうです。こちらのブログ記事も参考になりますよ(↓)。
Rちゃん待たせてるしな…。というわけで記念撮影は諦めて、山頂を踏むだけにしようということになりました。
石碑の建っているところのすぐ横には三角点もあったのでタッチさせていただきました。さらに石碑の地点から2〜30m離れたところに、あるいはこちらの方が最高地点かも…と思えるような場所がありましたので、そちらでは記念撮影させてもらいました。
やはり剣ヶ峰から見ると、郵便局のあるあたりはけっこう下に見えますね。
正面のピークは白山岳です(↓)。標高は3756mあるので考えようによっては日本第2位の高峰ということになりますが、独立の山扱いされないかわいそうなピークです。行ってみたい気持ちもありますが、Rちゃんも待たせていることだし、今回は諦めることにしましょう。
郵便局周辺まで戻ってきました。日本で最も高い位置に停まっているユンボ(↓)。
10:30に富士宮ルートで下山開始です。
万年雪山荘の豪快な布団干し。
岩ゴツゴツ。生えてるのはせいぜい草。そしてガス。どことなく伊吹山を下山した時のことが思い出されました(↓)。
15:10くらいに富士宮口に下山しました。所要4時間40分…。やっぱりけっこうかかるね。
富士宮方面行のバスで下ります。「花の湯」という温泉近くのバス停で下車して温泉に入ることにしました。が、ここはあんまかもな…。受付の人の態度がすごく感じ悪かったし、お湯もそんなによくなかった。しかも、60分利用で800円(土日祝1000円)って、時間超過すると延長料金とられる。それがいやなら1500円(土日祝2000円)の1日券を買ってくれとのこと。けどさぁ…60分ってほんとにすぐよ! とくに女の人なんか60分じゃぁほんとに短く感じるでしょう。というわけで、次に富士宮に下山することがあっても「花の湯」には行きたくないですねぇ…
その後は「ゆぐち」に富士宮やきそばを食べに行きました。安喜の元常連さんがこのお店に嫁いで大活躍してるそうなんです。味も申し分なくおいしかった〜
その後、贅沢にも新富士駅までタクシー移動。タクシーで有料道路に載ったのは初めて。正確に記憶してないけど、料金は5000円弱だったんじゃないかな。
最後に、反省会モードでもう二言か三言。
高山病対策は基本的にはかなりうまくいったのではないかと思います。とにかくゆっくりを心掛け、さらに、たとえばうっすら頭痛を感じる等のように少しでも異変が出たら休憩をとって深呼吸をするようにした。「山頂でのご来光」にこだわって急いで登ったりもせずに、あくまでゆっくりを心掛けた。
出発時間は15時台にできればなおよかった。
本文中に書かなかったが、富士山ではダブルストックはけっこう有効かもしれない。一部岩場的区間があるけれども、あとは基本的にはフツーの道なので。そして、2ヶ月ぶり登山の僕はダブルストックじゃなければ登り切れていなかったと思う。
先述したように、はぐれ対策としてクマ鈴は有効。全員でザックにつけるとさすがにうるさいかもしれないが、1〜2人くらいつけている分には問題なかったと思う。
それとマスク。これは絶対要ります。ガーゼのマスクとかじゃなくて、首も含めてすっぽりと覆えるようなタイプのものを用意しておくべき。
夏でも10度以下まで冷え込みます。そういう中でこまめに休憩とりながら登るわけだから、やはりそれなりの装備はいる。僕の場合、基本的には、いつも着てるシマシマシャツ(速乾性のインナーウェア)の上からレインウェアを着て登っていたけれども、標高が高くなってきたら、インナーとレインウェアの間に薄手のフリースを着てちょうどいいくらいになった。けれども、日の出前に露地で仮眠をとるとなったらその装備では全然寒くて、念のために持ってきていた厚手のフリースを一番上から羽織ってようやく何とか眠れるレベルの寒さだった。コンパクトに圧縮できて、シャっと出してチャっと来ることのできるダウンのウェアが欲しいですね〜
水分を採らないのも高山病のリスクを高めるらしい。その意味では、2ヶ月ぶり登山の身には応えたけど、水2.5リットルくらい持ってきたのは正解だったかも。途中の山小屋でも水は売ってるけど高い。お金を気にすることなくどんどん水分補給したいんだったら、持参した方がいいように思う。
その一方で無駄なものを持ってきて、ザックが重くなった点は反省材料。たとえばアイゼン(笑)。そりゃぁ重くなるわ(笑)。あとは、バーナー持ってきてコーヒー淹れようと思ったけど火がつかなかったのは悔しかったなぁ…。ガス管とコッヘルって意外と重いですよね。
来年もまた登りたいかっつうと決してそうは思わない。富士山は「一度登ってみるべき山」だとは思うけれども、「山」というより「観光地」だと思った。沢を渡ったり、緑のシャワーを浴びたりといったことを楽しみながら登る山ではない。マナーの悪い登山者(というより観光客)も多い。さすがに景色はいいけれども、これとて前述したように、他の山並みがダイナミックに迫ってきたりはしない。ただ地球の丸さを実感できるのみである。来年はやっぱりアルプスだな…
そう思うがゆえに、なおさら、剣ヶ峰にはしっかり登ってきてよかった。Rちゃんだけ置いて登ってきたのは悪かったなぁという気がするけど、もう来ないかもしれない山なので、多少面倒でもきっちりピークハントしといてよかったなぁ、と。
以上、取り急ぎ、思いつく順に列挙してみました。
東赤石、ハチ刺され撤退(2012/07/28)
東赤石にはご縁がないようです。前回、西赤石に登った際も、実をいえば当初は東赤石に登るつもりだったんです。ですが、雨が続いていたので、渡渉点が何か所かある東赤石は敬遠したのでした。今回は準備万全だったはずなんですが…。
筏津の登山口から登り始めて15分ほどでYちゃんがハチに刺されました。アシナガバチなのかスズメバチなのか判断がつかなかったので、大事をとって撤退することにしました。
もうほんとに登山口からすぐのところなんです(↓)。
昔、大和葛城山から天狗道を下山中にハチに刺されたことがあります。あの時も登山道のすぐ脇の木にウロがあって、その中にハチが巣をつくっていたんでした。今回もたぶんだいたい同じパターン(↓)。「たぶん」というのは、木のすぐ前まで近づいて、その中にハチの巣ができているということをしっかり目視したわけではないから。ただ、明らかに矢印をつけてる木の根元からハチが何匹も飛び出してきていたので、ほぼ間違いないと思われます。
もう笑うしかありませんでした。この日はドライブに切り替え。
3月、石巻
3月9日。一路石巻へ。
石巻駅へ到着(↓)。
仙台三越のサテライト店(↓)。前日に開設されたばかり。
仮設商店街の会長さんのお店(↓)。
中心市街には由緒のありそうな建物がちらほらと。
日和山に登ってみることに。
旧北上川河口から右手に視線を移していく。と、最も被害の激しかった地区の1つ。門脇町の状況が一望できる。
この階段を登って逃げてきた人は助かった。階段を使って門脇地区に下りてみることにした。
門脇小学校(↓)。火災でこうなった?
旧北上川の左岸にはガレキの山(↓)。河口にある大橋の高さにせまらん勢いだった。
仮設商店街(↓)。
いろいろと面白いことをやっているIRORIにて(↓)。白と赤の境目まで津波がきたらしい。
↑IRORIにも続々と視察の人がつめかけてました。
精肉店の店頭に野菜(↓)。
皿ヶ嶺は本当にしんどい山でした。
皿ヶ嶺(さらがみね)は、松山平野(松山市〜東温市)周辺の登山者たちに最も親しまれている山の1つです。風穴(かざあな)という登山口から小一時間もあれば山頂を踏むことができます。それでいて登山口から上は一帯ほぼ自然林。さらに竜神平という湿原もあります(湿原の面積は近年狭まってきてしまっているようではありますが…)。これだけ気軽に自然を楽しめる山というのはそうそうないように思います。初夏、皿ヶ嶺は多彩な花の競演をあてにしたハイカーで賑います。
去る5月13日(日)に登ってきました。7:30頃、M山市の自宅を出発。国道11号を自転車で南東へ南東へと走りました。東温市役所の近くで国道11号とお別れし、重信川を渡って、拝志地区さらには上林地区へと南下していきます。徐々に傾斜がキツくなっていきます。
上林小学校の手前で、本気系の自転車兄さんに追い抜きざまに励まされました。しかしせっかくエールをいただいたにもかかわらず、その先の上林小を過ぎたあたりで早々と自転車を降りる軟弱者のおいらorz だって自転車はナンチャッテの街ノリ仕様だし、ザックには10kg近く荷物が入ってるし、しょうがないんだってば〜!(言い訳
その後は、漕げそうなところは時折漕ぎ、しんどいところは自転車を降りて押して歩く、の繰り返し。
あ。そうそう。上林の棚田。カントリーロード。ここは本当に雰囲気いいですね。前々回、黒森山に登る前に分け入った久谷の奥の桜地区もこんな雰囲気だったかな。四国には、こんな場所がまだまだ沢山あるのでしょうね。これからの四国生活が楽しみです。
ところで、海抜0に近いところから、1278mの頂上をめざすわけですから、標高差的には伊吹山並みですね。しかも、延々と車道を登らされるのはなかなか退屈です。植林によって日射しを遮ってもらえたのは幸いでしたけどね。これが伊吹山みたいに日射しを遮るもののない山であれば、途中でリタイヤして帰っていたかもしれません。あと車で登っていく人たちの視線が突き刺さるので、シャイな方にはおすすめできないアプローチ方法です(笑)。
自転車を押して中腹のクネクネ道を登っていると、さっきの自転車兄さんがもう下ってきました。流れ的にはたぶん風穴直下まで登ってから下りてきたんでしょうね。せっかくエールをいただいたのに、あろうことか自転車を押してるだなんて申し訳ない気持ちでいっぱいでした(笑)。ともあれこちらからもお礼のエールを返しておきました。
この日学習したこと。登山者が山の中で「こんにちは」とあいさつを交わし合う習慣を持っているのと同じように、自転車の人たちも小さくサインを出すなりして励まし合う習慣を持っているということがわかりました。他の自転車兄さんとも何回か挨拶を交わしましたからね。
ともあれ、そんなこんなでやっとこさ登山口に到着です。風穴(かざあな)の少し下、上林森林公園に駐車スペースがあって、フツーの人はここまで車で来て皿ヶ嶺に登るそうです。というかもう下山してきている人がいます。当然です。時刻はもうすぐ正午でしたから(笑)。登山口の標高は900mを超えていて、山頂の標高は1300m弱。ここから登れば標高差はせいぜい300と数十mといったところ。そら朝から登った人は余裕で下りてくる時間帯でしょう(笑)。
そして下山してきた人に早速つっこまれる。「え?それで登ってきたの?」
いや〜自転車を降りて押さずにここまでずっと漕いできたのでしたら大いに自慢できたんでしょうがが^^;
登山口を12:00にスタート。登山口から入ってすぐのところに風穴があります。ガイドブックによれば、風穴の裏手から尾根に直登するやや険しめのルートがあるとのことなので、意識して風穴周辺を見まわすと、風穴の右手奥にそれらしき踏み跡を確認することができまして、迷わずそちらから登ることにしました。
風穴右手より登る(↓)。
新緑が綺麗(↓)。
お花もいっぱい。
歩いてみると、「尾根に直登」というよりも、オーソドックスな登山道の数十m上をトラバース気味に高度を上げていくような道でしたが、ともあれ、気持ちのいい新緑の自然林を満喫しながら歩くことのできるいい道でした。30分弱も歩けば尾根に出ました。
ちなみにこのベンチのあたりから左手に分け入ると(↓)、アレが咲いているようでした。
快適な尾根道(↓)。
尾根に出て10分強歩くと、左手の岩場のところで、数名の淑女がかがみこんで、何やら写真を撮っています。イワカガミだそうです。
そこから15分程歩くと、1270mの三角点です。ここは山頂ではありません。1278mの山頂はこの三角点の地点からさらに南にあります。ゆっくり歩いても5分あれば着くくらいの距離です。
三角点(↓)。
三角点のすぐ横に故人を偲ぶレリーフ(↓)。
最後の登り(↓)。
山頂はなかなか賑わっていました(↓)。
山頂到着が13:00ちょうどくらい。山頂で40分くらい休憩してました。
山頂で休憩していた大パーティの中に、僕が自転車で登る所を目撃していた方がいたようで、フレンドリーに話しかけてきてくれました。やっぱあの道をザックを担いで自転車で登っていると目立つんですねぇ。
山頂から竜神平に向かって下る道の途中。陣ヶ森のアンテナが見えました。
雰囲気のいい森を歩いていたら(↓)、
ふいに平原が登場(↓)。
竜神平です(↓)。
竜神平には愛媛大学山岳会の小屋があります(↓)。すごく綺麗な小屋で、一般開放されています。誰でも宿泊・休憩に使ってよいそうです。ただし、宿泊で使う場合には、500円/人を設置されている寄付金ボックスの中に入れてくださいとのことです。
竜神平には祠もあります(↓)。竜神でも祀っているのでしょうか。
あとは快適なハイキング道を下るだけです。
あれは福見山とか明神ヶ森方面の山でしょうか? いやひょっとすると高縄山の方なのかもしれません。とにかく「あの山は○○山」という感覚がまだついていませんので、早いところ勉強しなくては…(↓)
霞んでいて残念ですが、瀬戸内海の島もかすかに見えています。
登山口には14:35分頃に下ってきました。山頂からだいたい1時間弱ですね。
駐車場の近くにも咲きかけのアレがありました(↓)。
あとは下るだけ。
アケボノツツジにはまだ早かった…(2012/05/03)
赤石山系の山にチャレンジしてきました。東赤石山は200名山に数えられているのでそこそこ有名です。それに対して、西赤石山の方は全国的な知名度という意味では前者に少し劣ります。が、5月中旬〜下旬にかけて、四国の登山者たちの人気が集中するのはむしろ西赤石の方かもしれません。群生するアケボノツツジが斜面を赤く染めるそうなのです。
生憎の天気で、あまり褒められたことではないだろうなと思いつつも、山の上が晴れていることを期待してガスの中、東平(とうなる)の登山口を出発。
第三通洞前の広場も視界が悪い(↓)。この日みたいなコンディションだと、こういうだだっ広い所の方がかえって迷いやすい?
地図です(↓:リンク先から「オリジナルサイズを表示」できます)。
今回のコース説明。まず、第三通洞横の広場から第三変電所跡をなめるようにして一本松というところまで登ります。そこから上部鉄道跡といわれる軌道跡を銅山峰ヒュッテ方面に歩きます。元々が軌道ですから、高低差のほとんどないトラバース道です。途中で左に折れて兜岩まで登ったあと、西赤石山の頂を踏んで、その後は銅山越経由で戻ってくることにしました。角石原から先はどのコースでもよかったのですが、今回は馬ノ背コースを選択。9:30スタートで、16:20頃登山口に帰還。ゆっくり歩いて6時間50分といったところでした。早い方はもっと早く回れると思います。
上部鉄道跡までは九十九折れの道で割と一気に高度を稼ぐから、なかなかしんどかったです。
岩壁に穴がいっぱいあいてた(↓)。何のあとなんだろう?
第三変電所跡から40分程で上部鉄道の軌道跡に出ました(↓)。たぶんかなりゆっくりペースです。
上部鉄道の軌道跡では、原生的な自然が楽しめるわけではありませんが、これはこれで雰囲気のいいトレイルです(↓)。
トラバース道なので、沢を何回かわたります。橋を使ってわたることのできる沢もありますが、この七釜谷はプチ渡渉が必要でした(↓)。橋は腐ってしまって使えなくなっているのですよね。
里山を歩いているといろんなところで見事な石組みに遭遇します。ここの石組みも立派でした(↓)。石組みを研究してみるのってけっこうおもしろいかもしれないなぁ、といつも思ってます。その地域でとれる石に地域性があり、さらに積み上げ方にも地域性があるわけです(たぶん)。そういう話をうまくまとめてくれている本なぞご存知でしたら教えてください。
上部鉄道の軌道跡を20分強歩くと兜岩方面への分岐に到着(↓)。しばらくは高低差のない軌道跡で楽をさせてもらいましたが、ここからはまた急登が予想されます。あーやだやだ。
笹が登場し始めました。これから四国の山らしくなってくるのかな?
それにしてもガスが晴れません。アケボノツツジってあれかな?(↓) 確認しようにもガスの彼方…
兜岩の直下がちょっとアレでした(↓)。Yちゃんもこの程度のガス+笹薮であればヘッチャラになりました。
12:30に兜岩に到着(↓)。ここが西赤石のビューイングポイントになっていて、晴れていて、なおかつアケボノツツジが見頃になる時期に来ると、赤く染まった西赤石を鑑賞できるそうです。でもご覧のとおりのガス。まぁこんな山行もあるさ。
ここで問題発生。兜岩周辺はいたる方向に踏み跡がある。ガスのせいでどっちに下りていいのかわからない(↓)。登る分にはガスでもそんなに困らないけど、下る時は要注意ですね。コンパスで慎重に方向を確認しながら兜岩をあとにしました。
西赤石に向かって最後の急登。有志の方が親切に登山道を整備してくれているようです(↓)。このあたりも四国の山らしいところといえるでしょうかね。
最後は丹波篠山の白髪岳北側斜面を思い出させるような、急斜面とお助けロープ(↓)。
登り切ったところは西赤石山の山頂まで30秒くらいの地点でした(↓)。
山頂到着は13:05頃ということにしときましょうか。先行パーティが2組ほどいてはりました。やっぱりこんな天気でも登る人はいるんですね。13:40頃まで山頂付近で昼食休憩。
復路は法皇山脈の主稜線を下って銅山越経由で帰ります。このルートは往路をそのまま帰るよりも若干遠回りなんですが、地形図を見ながら判断する限り、渡渉点がない。往路で渡った七釜谷もひょっとしたら増水しているかもしれませんからね。それと、銅山越は産業遺産的な意味でも重要な場所ということになるかと思うので、自分の勉強のため…という意味も込めて一度見てみたかった。
それにしても一向にガスは晴れません。
西赤石山頂から1時間20分ほどで銅山越まで下ってきました(↓)。銅山越付近にはツガツツジの群生があるそうで「新・花の百名山」に選定されているそうですね。
銅山越はテン泊できそうですね(↓)。ひょっとしたら国定公園だとかなんだとかに認定されていてルール的にダメかもしれませんが、「緊急ビバーク可能な地点」ということで頭に入れておいてもいいかもしれません。
銅山越から東平(とうなる)に向かって下るとほどなくお墓(↓)。峠(銅山越)にあった石組みの中には殉職者の供養のために建てられたと思しきお地蔵さんがありましたけども、こちらのお墓も粗銅を運ぶ途中で行き倒れた方のためのものなのかもしれませんね。
それにしても東平〜銅山越の道は、いかにもお役所仕事な石畳のせいでかえって歩きにくくなっていて本当にガッカリ。反対の日浦側に下りる道もこんな感じなんでしょうか?
とかなんとか言いつつ下っているうちにようやく雲の下に抜け出しました。
新居浜市街の向こうに瀬戸内海の小島も見えています(↓)。本当はこの景色こそ法皇山脈なかんずく赤石山系の醍醐味なんでしょう。晴れてさえいれば、こういう景色を大パノラマで見ることができたはずなのに…。残念無念。
登山口が近づいてきました(↓)。
第三通洞前の広場に戻ってきました(↓)。ガスはすっかり晴れています。
これが第三通洞(↓)。このおかげで粗銅を担いで銅山越を越える必要がなくなったとか。
あの雲の中で7時間弱(↓)。まぁ残念といえば残念でしたが、西赤石山がいい山だということはよくわかった。また来るよ、西赤石。
ちなみに駐車場でお会いしたマイントピア別子の職員さん(?)と二言三言。おっちゃんの話によると、中腹のアケボノツツジは今が見頃だけど、西赤石山頂直下になると来週の土日あたりが見頃ではないかとのこと。やはりちょっとフライング気味だったようですね。アケボノツツジ目当ての皆さん。ご参考までに。
帰りは西条市の湯之谷温泉に(↓)。ここは昨年、寒風山に登った帰りに立ち寄って気に入った温泉。源泉かけ流しなのに360円。安い! ほのかに硫黄臭がします。あがったあともポカポカです。一点だけ不満があるとすれば、シャワーのお湯の温度が不安定だということ! そこさえ直してくれれば5つ星の温泉なんですがね。


















































































































































































































































































































































































